少し水を含んだ雪を抱え、重さに枝垂れる姿は
何かを掴み取ろうと延べる腕にも見える。

溶けてしまえば、また天に向かって真っ直ぐと枝を伸ばしはじめる。
絡みあう指が解けてしまっても、心は真っ直ぐと手を伸ばすように。