Oneday #66














茹だる様な暑さ。照り返す日差しが足元から体力を奪っていく。
そんな想像を思い描いていた真夏のテーマパーク。
予想に反して潮風の吹き乱れるこの場所は思いの外、涼しく感じた。

とは言っても、水分補給の為にがぶ飲みした緑茶が
3秒後には汗に変わっていく程度には夏だった。

そう、とても夏だった。
何度見上げても青い空、形を変えていく厚い積乱雲、潤しても渇く喉、
べとつく肌にまとわりつく髪、止まったように暮れていく斜陽。

蒼い夏だった。そんな、ある日。