Oneday #16

大人っていうのはこういう事さ。
小さな人は云いました。

らしさっていうのはそういう事さ。
大きな人が云いました。

まぁ、そんな言葉で片付く程簡単じゃないのさ。

例えばそうだな、

例えるのが好きだね。

そうだね。

知って欲しいからね。

大して伝えたいとも思っていないけれど。

頬杖ついてただここから見える小さな世界を眺めて

知らない人が知らないうちに
知っている人が知らないうちに
通り過ぎていくだけ。

すれ違う人を追いかける事もあるだろうね。

でもそれどこまで?

今日も空が蒼いね。

珈琲冷めるの早いね。

終着は執着。

それって悲しいの幸せなの、どっち。

さぁ。成りたい方でいいじゃない。

それって泣けるの笑えるの、どっち。

さぁ。渇いてなければいいじゃない。

喉が渇いたのか口が寂しいのか、

呼びなよ。

まだ決まってないよ。

当たり前を当たり前と思う事の愚かさとか。

難しい事は知ったフリ。知らないフリ。

聴きたくない音は聴かなくていい。

ああ、分かるってそれどうして。

じゃあ解らない。

砂糖足すね。甘い方が美味しいから。
ミルク要らないよ、そのままが好きだから。

それで気が済むなら。

ただいつまでも冷めないでほしいとは思うけれど。
思うだけ。

琥珀と乳白

交わる前の色が思い出せなくなる前に、
残さず飲み干すか冷めたから残すの。

残さず飲むのはどうして、

美味しいと思ったからでしょう。

冷めたから残すのはどうして、

お腹痛くなっちゃう。

それなら温めなおすとか。

それが望ましい。

1分40秒

また美味しいと感じるのはどうして、

そうだったらいいのに。

足元に迫る傾いた窓の影が額縁のようで

またその口ぶり。

「また」が在る事の喜びとか。

それも悪くない。

「ずっと」に込められた意味とか。

答えなど無い。

答えは訊いていない。

空が―

空の話しはもういいよ。

唄おうか。

それも悪くない。

帰ろうか。

その選択は正しい。

正しい事が必ずしも良い事とは限らないでしょう。

それソースは誰。

さぁ。誰だっていいよ。



そんな、ある日。