Scene #16

真夏の日差しは強く、不意に通り抜ける風に
度々助けられながらひたすら足を前に出す。

あぢ~。

被写体を探しながら進む。
涼しげなブルーに目を奪われて思わずファインダーを覗く。

すっと横から伸ばした手にからっぽのビン。
綺麗だなって思いながら早々に4、5回シャッターを切った。

カメラ散歩は一人の方が集中できて好きだけど
一人じゃ撮れないモノもある。
そうかそんな写真撮りたいんだよな自分、
とかなんとか考えながら構図を変える。

一通り撮り終え役目を終えるとそっと元の位置に戻されたビン。

「買いませんけどね...」
「ごめんなさい~。」

そんな呟きと共にそそくさと退散。
冷やかしすみません。









撮った写真、
露出が強すぎてぶっ飛んだモノが出来上がった。

どこ見ていたんだろう私。